舞台「何者」がすごかった

 

11月27日、阿部顕嵐くん主演そして長妻怜央くん出演の舞台「何者」を観劇させていただいた。

舞台の観劇経験がほとんどない私にとってはそのなにもかもが新鮮で、もうとにかくめちゃくちゃ感動した。めちゃくちゃ感動した。

 

 

何に感動したかについてはまた追々記述するとして、この舞台とにかくすごかった。

 

すごかった点その1、

ただのストレートプレイじゃない

就活がテーマであり映画化もされている「何者」。ストレートプレイを想像していたがそうではなかった。リクルートスーツのジャケットを羽織って踊り出す。スマホを持って踊り出す。ミュージカル要素も含まれていたこの舞台は小説や映画とは違う、舞台ならではの楽しさがあった。そしてこのミュージカルシーンの振付を担当していたのが欅坂46の振付なども行なっているTAKAHIROさん。機械的でありながら感情も読み取れるそのダンスはジャニーズのダンスとは異なりとっても新鮮だった。冒頭の顕嵐くん扮する拓人とれおくん扮する隆良が対峙するようなダンスにはジャニオタとして滾るものがあったし、最後の拓人の苦悩のダンスはほんとにもう…。(言葉にならない)

 

その2、

舞台装置

就活ともう一つのテーマSNS。このSNSを表現する為に舞台上にはスクリーンが設置してあり、劇中のツイート内容がそこに表示されることによって視覚的な楽しさがあった。そしてクライマックスではまた別のスクリーンが登場し、連続的に流れるツイートにはそこから恐怖のようなものを感じた。

また舞台上にはキューブ型のボックスがいくつか積み重ねてあり、その組み合わせを変えることによって理香の部屋や拓人の部屋などそれぞれの場面での背景を演出していた。これも舞台ならではの表現方法だろうし、観劇初心者の私はこういったところにもすごく面白さを感じてしまった。

 

その3、

演者がめちゃくちゃ動く

先ほど記述したボックスの組み合わせによって変わる背景。これを動かしているのもすべて六人の演者なんですよね…。 主演である顕嵐くんが舞台の前方で芝居を続ける中、後方でれおくん達がボックスを動かしている…ということが多かったと思うんだけど、丁寧に確実にテキパキと仕事をこなすれおくんにデキジュの片鱗を見た。

そして声のみの出演となっている烏丸ギンジ役の仮の姿を演じているのもこの六人のうちの数名。フードを目深にかぶり一見誰だかわからないようになっていたんだけど、そのスタイルの良さとダンスシーンの大きなフリでれおくんだとわかってしまうんですよね…。

もちろんれおくん以外の演者の方も黒子となって働いていたり他の役どころで出演していたりして、裏では多くの方が関わっているにしても舞台上ではこの6人で作り上げているんだなぁ、というのをすごく感じた。

 

…というのが、この舞台のスタイルについて私が持った感想。最初に記述したように、観劇初心者の私にとってはそのすべてがすごく新鮮でとても楽しかった。いや〜、舞台ってすごいね。

 

 

そしてこの舞台の内容について。

私は舞台を観劇するにあたって原作と映画の両方を見て予習していたのだけど、この舞台は割と原作に忠実だったように思う。しかし舞台という生のお芝居だったこともあり、それぞれのキャラクターがよりわかりやすく、感情がすごくストレートに伝わってきた。いわゆる"涙を誘う感動ストーリー"というものではないものの、ここまで観終わった後に「感動した!」と思えたのはきっと顕嵐くんとれおくんのお芝居があったからだと思う。そう、私は役者としての顕嵐くんとれおくんにすごく感動したのである。

 

 

まずは外部舞台初出演だったれおくん。稽古中には真っ黒になるぐらい台本にたくさんの書き込みをし、「もう家で台本は読まなくていいよ」と言われるぐらい台本を読み込んでいたそう…。

そんな彼が演じた隆良は、クールでプライドが高く、一見れおくんとは正反対の役柄にも思えた。しかしれおくんはそんないけ好かない隆良役を見事に演じきっており、「いつものれおくんってどんなだっけ…。」と思ってしまうぐらい普段のれおくんの姿は一切感じなかった。これはきっと真面目なれおくんの努力の成果だと思う。

そして劇中特に感動したのが、烏丸ギンジとのコラボがなくなったと話す隆良に瑞月が説教をしたシーン。瑞月に痛いところを突かれた隆良が、一度はいつもの本を手にし冷静を保とうとするも感情が抑えきれず、本をぐしゃぐしゃに破り地面に叩きつける場面だ。それまであまり感情を大きく表に出すことのなかった隆良が苦悩の表情を見せたこのシーンは、ほんとに胸が締め付けられるような思いがした。辛いよね、悔しいよね、ってれおくん演じる隆良の表情を見ていたらほんとにそう思った…。れおくんってLove-tuneとして歌ってる時にもたまにこういう苦悩の表情を見せる時があると思うんだけど、こういう表情をさせたらピカイチだと思う。このシーンを"感動した"と表現するのは少し語弊があるかもしれないけど、感情を揺さぶられることを感動と言うのなら間違いなく私はれおくんの演技に感動した。

また、個人的に好きだったのはタンバリンのシーン。この舞台を観た方にはこれだけで伝わると思うんだけど、瑞月の内定祝賀会の際に隆良がタンバリンを持ってお祝いをしているのである。いや、どう考えたってかわいくない??それまでいつだって思想を練り歩く本を肌身離さず持っていたのに、ここでは唯一隆良一人だけがタンバリン持ってるの…。めちゃくちゃかわいくない…?しかも控えめにシャンシャンって鳴らすの…。完全に隆良ちゃんかわいいかわいいシーンだった。

それともう一つ、理香とのカップルシーン。これについてはただただしんどかったし超〜〜羨ましかった。身長差ある理香に頭ポンポンするれおく…隆良超かっこいいじゃん……。あっさりしているように見えて自分から手を繋ぎにいったり、実は意外と積極的なれおく…隆良に私はとても興奮した

部屋着がチノパン七分丈なお洒落な隆良の私服もれおくんはしっかり着こなしていたし、首から下げたカメラもよく似合っていたし、劇中に台宙を取り入れられたのも隆良役がれおくんだったからこそ出来たことだよね…!

隆良役のれおくん、すごく良かった!!

 

 

そして主演の顕嵐くん。本当にすごかった。たぶん私はこの舞台において顕嵐くんの役者魂に一番感動したんだと思う。

特に印象に残っているのはやっぱり最後の何者(@NANIMONO)の苦悩のダンスシーン。周りに痛めつけられ、また自ら痛めつけてしまうような狂ったそのダンスシーンは見ていてとても辛いものがあったし、あんな顕嵐くんを見たのは初めてだったのですごく衝撃だった。でもああいう狂った役ほど観ている側はクセになる、ということを真田担である私はよく知っている。顕嵐くんほんとにすごかったなぁ…。顕嵐くんが前に雑誌で「時代劇に出たいからピアスを開けないようにしている」と話しているのを読んでひどく感動したんだけど、実際に役者としてお芝居をしているところを見てその姿勢が本物だって実感した。

あの苦悩のダンスシーンがあったからこそ、顕嵐くん演じる拓人の最後のセリフ「落ちても、たぶん、大丈夫だ。」がすごく胸にくるものとなったし、その声色に安堵のようなものも感じ自然と涙が溢れでた。顕嵐くん演じる拓人に感動したのか、拓人を演じる顕嵐くんに感動したのか、はたまたその両方だったのか。何に感動して出た涙だったのか自分でもよくわからないんだけど、とにかくすごくすごく感動した。生のお芝居の力ってほんとにすごいんだなぁ。最後のシーンが終わってカーテンコールで再び現れた顕嵐くんはすごくすっきりとした表情をして堂々と立っていて、そんな座長の姿がとてもかっこよくて私はいつまでも拍手を送り続けていた。

また、この舞台での拓人は原作の拓人よりも性格が明るいんだよね。 これが"あえて若々しい大学生を意識して演じていたもの"というのは後でパンフレットを読んで知ったんだけど、普通の大学生を演じる顕嵐くんが超〜〜かわいかった。私服はパーカーにジーパンだし、ちゃんちゃんこ着るし、サワ先輩にどつかれるし、酔っ払ってやいやい言うし…。普段がオーラ全開なだけに、普通な顕嵐くんの姿はすごく新鮮だったしあそこまで"普通"を演じれる顕嵐くんはやっぱりすごいな、って。

あとすごかったところで言うともう一つ。顕嵐くんのアドリブがすごかった。私は一公演しか入っていないので劇中そのアドリブには気付かなかったのだけど、私が入った公演では拓人の「俺の携帯知らない?」というセリフがあった。このセリフ、後でレポで読んで知ったのだけど顕嵐くんがほんとに携帯を無くしていたんだよね…。それを周りのキャスト、スタッフに知らせる為にアドリブでこのセリフを言ったと。冷静で賢明な判断をした顕嵐くん、ほんとにすごい。こういうことができるのも顕嵐くんがこれまでに培ってきたたくさんの経験の賜物なのかなぁ。

劇中顕嵐くん演じる拓人はほぼ舞台に出ずっぱりで、その上精神的にも肉体的にもきっとハードな役柄だったと思う。だけど先にも記述したように、カーテンコールで"座長"として舞台に立つその姿はすごく堂々としていてかっこよくて、あっさりやってのけてしまったようにも思えてしまうところはほんとにさすがだなぁ、と。

以前何者関連の雑誌で顕嵐くんが「正直不安もあるけど、さらっとかっこよくやりたい。こいつ超ふざけてんじゃん、って思われるぐらいでやりたいなと、苦労しているのを感じさせないのが理想です。」と話していたけど、まさにその通りだった。そしてこれ、安井くんがよく言っていてLove-tuneの目指しているものとしても挙げられている「裏では努力していてもその姿は見せない」というのと同じなんだよね。顕嵐くんが元々持っていた考えがLove-tuneの方針と合っていたのか、Love-tuneとして活動しているうちにその考えを持つようになったのか、それはわからないけど、こういうところでもちゃんとLove-tuneを感じさせてくれる顕嵐くんが私はとても好きだなぁ。

拓人役の顕嵐くん、ほんとにすごく良かった!!

 

 

舞台「何者」は千穐楽を迎えてしまったけど、顕嵐くんとれおくんがこの舞台で得た経験ってほんとに大きいものだと思う。間違いなくそう思えるぐらいほんとにすごくすごくいい舞台だったし、そんな舞台を観られたことがやっぱりとても嬉しく思う。きっとここで得たものはLove-tuneにも持ち帰ってきてくれるだろうし、個人としてもきっとパワーアップしているはずだから、今後のふたりとLove-tuneがほんとにほんとにすっごく楽しみです。元々Love-tune全員好きだし全員推せる、って思ってたけど益々顕嵐くんとれおくんのことが好きになっちゃったな!ほんとにそう思える舞台だった!

 

 

改めて、舞台「何者千穐楽お疲れ様でした!

 

そして、内定決定おめでとうございます!!!!!!

 

 

 

 

 

ご静聴ありがとうございました。